後期高齢者医療制度:保険料天引き開始 保険証未着309人

負担の軽減、知事否定


75歳以上を対象に1日に導入された後期高齢者(長寿)医療制度で、年金からの保険料天引きが15日に始まった。新しい保険証が届かないなどのトラブルが全国で多発しているが、県内でも14日現在で309人分が未着となり、紛失などに伴う保険証の再発行も693人に上った。都道府県が税金を投入して保険料を引き下げる動きもあるが、横内正明知事は「巨額の資金がかかる」として、助成しない考えを示した。【沢田勇】


天引きの対象となるのは、年金支給額が年間18万円(月1万5000円)以上で、医療保険料と介護保険料の合計額が年金額の2分の1以下の人。年金が支給される偶数月に合わせて、2カ月分の保険料が天引きされる。子どもに扶養される形で健康保険に加入していた高齢者らは9月まで保険料を免除されるため、天引きは10月からとなる。


制度を運営する県後期高齢者医療広域連合が、制度開始から2週間たった14日現在でまとめたところ、被保険者の不在などで保険証が返送され未着となっているのは全28市町村のうち16市町(309人)で、▽甲府市143人▽笛吹市35人▽身延町21人。再発行は25市町村で計693人に上り、▽甲府市152人▽笛吹市63人▽大月市56人--の順だった。


横内知事は15日の定例会見で、開始からトラブルが相次いだことについて、「制度としては必要だが、県として事前の周知が不十分だった」と陳謝した。


新制度に関する問い合わせは住んでいる市町村か同連合(電話055・236・5671)。


毎日新聞