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認知症の食生活を考える 24日、シンポジウム開催

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。


2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。


わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。


人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。


そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。


介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。


今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。


「認知症の人の食生活を考えるシンポジウム」(長寿社会文化協会など主催)が24日、和歌山市西高松1の和歌山大生涯学習研究センターで開かれる。食の指導者研修や講演など3部制で、それぞれ参加者を募集している。先着順で16日締め切り。【清水有香】


第1部(午前10時~正午)は指導者研修。日本女子大家政学部の高増雅子准教授を講師に招き、料理のカード約30枚を組み合わせながら、認知症の人の快適な食生活を学ぶ。受講者には修了証を授与。資料代500円が必要。定員60人。


第2部(午後1時~2時50分)は、同協会の長谷川和夫会長が「認知症を正しく理解する」と題して講演する。第3部(午後3時~4時20分)はシンポジウム。高増准教授をコーディネーターに、介護事業所の経営者ら4人が意見交換する。いずれも参加無料。定員各200人。


参加希望者は、はがきに住所、氏名、電話番号、希望するプログラム番号を記入し、〒641-0051 和歌山市西高松2の1の4、NPO法人WACわかやまに郵送かファクス(073・418・2289)。


指導者養成研修も


また、同協会は25日、認知症高齢者疑似体験インストラクター研修を和歌山市三沢町1の市中央コミュニティセンターで行う。映像と音声による疑似体験プログラムを使い、認知症の正しい理解を広める指導者を養成する。午前10時~午後4時半。参加費1万6000円(同協会年会費を含む)。定員20人。申し込みは同法人(073・414・1189)。16日締め切り。


毎日新聞
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