串本の老人ホーム虐待:防止計画策定など指導 県が監査結果公表

串本町の特別養護老人ホーム「にしき園」の元職員による入所者虐待問題で、県は30日、同園の監査結果を公表し、虐待防止計画の策定や研修の実施、管理監督者の責任を明らかにすることなどを文書で指導した。同園は「真摯(しんし)に受け止め、信頼回復に努めたい」としている。


県などの事情聴取に、元職員は昨年12月ごろから21人に対し殴る、暴言を吐くなどを繰り返し、次第にエスカレートしたと話しているという。監査では、他職員の虐待はなかったとしている。


また、介護記録では何らかの異変に気付いた記述が3人分しかなく、内容が形式的で危機意識が低い▽4月以降、業務拡大したユニットケア(グループホームのような形式での集団介護)への対応が不十分--などと、虐待を見逃した要因を指摘した。同園は「ユニットケアに対応するため、新たに職員を採用し、虐待防止計画の策定も進めている」とした。【最上聡】


毎日新聞