健やかわかやま:認知症予防に冊子 市町村などに配る

教室まとめ600部を作成


認知症予防の取り組みに役立ててもらおうと、県と県立医大は「地域支援事業における『認知症予防』プログラムの方法」(135ページ)を600部作成した。認知症予防教室の指導者養成研修で活用したり、市町村に配布して教室の実施を求めている。


県の認知症対策事業の一環で、06、07年度に橋本、田辺両市で開かれた「認知症予防モデル教室」の内容をまとめた。3カ月間の教室が6クラスあり、一般の高齢者計146人が参加。2週間ごとに集まってウオーキングマップ作成などを企画・実行する一方、自宅でも計算問題やしりとりなどの「脳トレドリル」に取り組んだ。


教室の始めと終わりには、図形模写などで認知機能を調べるミニメンタルステイト検査(MMSE)を実施。開始前に「認知症の疑いがある」とされた参加者が、終了時には「正常範囲」まで改善した。


冊子は実践的な内容。各教室のスケジュール表、ドリル集、参加者が達成度や感想を記入する「脳トレカレンダー」、MMSEなどの検査・アンケート様式集と2年間の検証資料を掲載している。


また、「教室以外の自主活動につなげるため、けん引役を育てる必要があった」「参加者のうち、補佐が必要な人を予測できなかった。スタッフの配置を考慮する必要がある」など、両市の担当職員が気付いたこともまとめられている。


県介護予防推進室は「これを指針として、今年度は予防教室を多くの市町村に広げ、認知症の早期発見や正しい理解につなげたい」としている。【加藤明子】


毎日新聞
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