田辺市、GPS運用開始 要介護認定受けた65歳以上対象

瞬時に的確に所在確認 警備会社と提携、利用呼びかけ


田辺市は、認知症のため徘徊(はいかい)癖のある高齢者の所在が、瞬時に的確に分かる全地球測位システム(GPS)の運用を開始した。対象は要介護認定を受けた65歳以上の人で、利用は無料。紀南地方では初の試みとなり、利用を呼びかけている。【吉野茂毅】


運用は同市が同市下万呂、警備会社「セコム田辺営業所」(古田広和所長)と提携。大きさが名刺より一回り小さく軽量のGPS端末器10台を希望者に貸し出す。


利用の方法は、端末器を徘徊癖のある高齢者の着衣に固定するなどしておき、所在不明になった場合、同社のオペレーションセンターに契約番号とあらかじめ登録した暗証番号を通報する。


確認できるのはau携帯電話の通話範囲に限られるものの、最良の条件下なら誤差5~10メートルで探し出すことができる。パソコンや携帯電話からでも確認が可能という。


同市では高齢者が所在不明になった場合、田辺署を通して防災行政無線放送で市民に発見協力を呼びかけている。同署によると、昨年は21件、今年は8月末までに17件あった。


同市やすらぎ対策課によると、歩行可能な認知症の高齢者は513人(昨年3月現在)。この中には施設入所者や1人暮らしの人も含まれている。問い合わせは同課(0739・26・4910)。


毎日新聞
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