脳トレで認知症予防 田辺・橋本で事業開始
計算問題や早口言葉の練習を繰り返すことで脳を活性化させる「脳トレーニング」を取り入れた認知症予防の取り組みが、田辺市と橋本市で始まる。県が昨年度から試験的に実施している介護予防事業の一つで、要介護者や介護給付費の抑制を目指す。結果を踏まえた上で来年度以降、県全域に活動を広めていく。
事業名は「認知症予防モデル教室」。認知症を予防するために有効なグループ活動と個人活動の2つのメニューを用意し、合わせて取り組むことで脳を活性化させ、健康維持につなげる。
個人活動では、県立医科大学の板倉徹教授らが開発した「認知症予防メニュー」を使用する。予防メニューは、図形の模写やイラストを使ったしり取り、早口言葉や計算問題などが盛り込まれており、自宅で各自が実践する内容となっている。30分間の散歩や日記の記入にも取り組む。
グループ活動は、2週間に1度のペースで開き、食事会の献立や園芸、旅行などの企画づくりを行う。交流の場としても活用する。活動時には保健師が指導役を務め、個人活動の取り組み成果を確認して助言する。
このプログラムは2006年度に県介護予防推進室が作成し、田辺市内の2地域で試験的に実施した。本年度は内容を改善したものを採用する。来年度以降、県内各市町村に普及させていく。
県介護予防推進室ではこれまで、介護予防の取り組みとして、運動機能向上を目指す「わかやまシニアエクササイズ」を県内25の自治体で実施しているほか、口腔(こうくう)内の手入れから健康を維持するプログラムを開発している。
同室は「メニューは脳全体を訓練できる内容になっている。認知症を予防することで、本人らしい生き生きした生活が送れるよう支援したい」と話している。
田辺市では、同市鮎川の大塔健康プラザで21日から12月7日まで認知症予防教室を開く。一般の参加者を募集している。
参加対象は65歳以上の高齢者で、会場に来られる人。定員は先着25人で、18日まで受け付けている。問い合わせと申し込みは大塔行政局保健福祉課(0739・48・0301)へ。
紀伊民報
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