NPO前理事長の覚せい剤所持:利用者の動揺懸念

市の業務委託、指定取り消しも


和歌山市のNPO法人「和歌山ケアマネージャーの会」の小川佐起子・前理事長(40)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件。市から福祉業務を委託されている同会はトップの不祥事に、「利用者に不安や動揺を与えないよう、最善を尽くしたい」としている。【久保聡、安藤龍朗】


同会は、逮捕翌日の8月21日夜に緊急総会を開き、「介護に携わる者として決して許されない行為」と小川容疑者の理事長職を解任。関係者によると、小川容疑者は元看護師で主任ケアマネジャー。「地域福祉を活性化させたい」と仕事熱心で、勤務態度に変わった様子はなかったという。


同市から業務委託されている「地域包括支援センター」は、高齢者の生活を支える総合機関として、介護保険法改正で06年度から始まった。同市内は8カ所あり、7カ所の業務をNPO、社会福祉法人などに委託。委託料は年間1800万円で、要支援者のケアプランを作成できる「介護予防支援事業者」に各団体を指定している。


同会は00年、県がNPO法人に認証。専門職員による介護予防マネジメント、健康や福祉、生活に関する総合的な相談窓口の役割も担う。市介護保険課によると、各センターは約750人のケアプランを作成している。同課は「職員が動揺したり、利用者に影響が出ないように(同会に)伝えた。委託や指定の取り消しなどを検討する可能性はあるが、利用者も多く急にはできない」としている。


毎日新聞