求職者は近年最少 福祉の就職相談会

福祉職を目指す若者らを対象にした就職相談会が10日、田辺市文里のガーデンホテル・ハナヨアリーナで開かれた。来場者は80人で、近年では最も少なかった。雇用全体で「売り手市場」の状況にあり、一般企業など福祉職以外に就職先を決める学生が多いことなどが要因とみられる。


紀南福祉人材バンクが、福祉の現場への就職を応援しようと1998年から年2回、夏と冬に相談会を開いている。


来場者数と参加施設数を夏の開催で見ると、2006年が156人と28施設、05年133人33施設、04年144人29施設、03年158人27施設だった。


求人側は今回、県内の障害者施設や老人ホームなど30施設が参加した。会場内には、各施設の担当者と求職者が直接面談するコーナーが設けられた。来春に卒業を控えたスーツ姿の学生らは資料を眺めたり、真剣な面持ちで面談に臨んだりした。


人材バンクによると、欠員が出たり、事業拡張で増員の必要があったりした場合に募集する福祉施設が多く、一般企業のような定期採用はほとんどない状態という。介護職や看護職など専門職に対する要望は高いが、求職者の希望に合わないケースもみられる。


福祉関係の大学に通う男性(21)は「高齢化が進んでいるので、介護の現場で活躍したい」、同じく福祉系の大学に通う女性(22)は「戻ってきてほしいという親の希望もあり、地元で開かれた相談会に参加した。正職員として働きたいが、パートの求人が多い点に少し考えさせられる」と話した。


4月に社会福祉士の資格を取得した女性(24)は「資格を生かせる仕事に就きたいが、介護福祉士の募集はあっても、社会福祉士の受け皿は大阪などに比べたら少なく、地域格差を感じる」と残念がった。


参加施設の一つは「欠員があれば、職員を募集する形態で、限られた運営費では定期的な雇用は難しい」と話した。


紀伊民報
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