独居老人が集まれる場を 施設の需要を調査
古座川町医療福祉調査研究会は23日、最後の会合を開き、このほどまとめた医療体制の充実を求める報告書について、奥根公平町長から意見を聞いた。奥根町長は「財政が厳しい中、低負担でどう実現させるかが課題だが、独居老人が集まれる施設設置を検討している」と話した。
現在同町には5つの診療所があり、2人の医師が勤務する。研究会は、医師の負担軽減や医療体制の充実などを目的に「診療所を拠点施設にまとめる」「体の弱い人が滞在できる施設を診療所近くに設ける」「住居地近くに診療所がある現在の体制を維持する」という意見が委員の中で同数ずつあったと報告した。
また、町中心街や串本町に近い古座川河口周辺と山間部では地理的に医療格差が大きい。都会の人に対して田舎暮らしを促進しているが、医療が不安材料になっている、と指摘した。
奥根町長は診療所に近い場所に独居老人が集まって生活できる施設を検討しているとした上で、「財政的な問題やほかに優先すべき事業がある。まず、施設利用の需要がどのくらいあるかを調査したい」と話した。地域間の医療格差については「解消は難しいが、診療所への患者無料送迎などに取り組んでいる」とした。
田中誠也会長は「財政難はどこの自治体でも同じ。住民のために創意工夫して、一歩でも二歩でも前進してほしい」と要望した。
同研究会は過疎や高齢化が進む古座川町で、医療や福祉、介護を将来的にどうするかを提案してもらおうと、奥根町長が委嘱した地区代表や有識者、医師ら18人で昨年10月に発足。今回を含め7回の会合を開き、この日で解散した。
紀伊民報
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