知事「申請認めない」 コムスンの事業譲渡

訪問介護最大手の「コムスン」(東京都)が今後4年半、すべての事業所の新規指定や更新を認められなくなったことを受け、仁坂吉伸知事は7日、たとえ親会社が別の子会社に介護事業を譲渡し、譲渡後に介護サービス事業所としての申請があっても認めない方針を示した。仁坂知事は「脱法行為で正義に反する。厚生労働省が譲渡を認めても県は絶対に認めない」との見解を明らかにした。


コムスンが虚偽の申請で事業所指定を不正に取得したとして、厚生労働省は6日、同社のすべての介護サービス事業所の新規指定や更新を2011年12月まで認めない決定をし、指定を打ち切るよう各都道府県に通知した。


同日、コムスンの親会社のグッドウイル・グループは、子会社の日本シルバーサービス(東京都)にコムスンの介護事業を譲渡する方針を発表した。


厚生労働省は法的には問題ないとしているが、仁坂知事は「脱法行為だと思う」と批判。譲渡後の子会社が介護サービスの事業所として県に申請してきた場合「申請があっても絶対認めない。実施主体を代えただけで法の制裁を逃れられると考える人が福祉事業に手を出していること自体おかしい」と述べた。


県長寿社会推進課によると、県内のコムスンの事業所は8カ所。和歌山市と海南市にあり、訪問介護や居宅介護支援サービス、福祉用具貸与・販売などを実施しており、同社の介護サービスを受けている人は約600人に上るという。


仁坂知事は「同社の利用者のアフターケアを考えなければならない」として7日、県庁内に同社事業所の利用者を対象にした相談窓口を設置した。問い合わせは、県長寿社会推進課(073・441・2527)へ。


紀伊民報
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