ゆる~り 体も心もほぐす 「ゆる体操」で介護予防

簡単に体をほぐすことができ、介護予防になる運動「ゆる体操」が田辺市本宮町を中心にお年寄りらの間で人気を呼んでいる。住民のボランティア指導者でつくる愛好団体の体操会が恒例行事として定着。旧大塔村でも有志が愛好団体の設立を目指したり、本庁市職員が福祉に役立てようと学んだりと、市全体に広がりつつある。


ゆる体操は、揺らしたり、さすったりしながら体をほぐす体操。もとは運動科学総合研究所(東京都)の高岡英夫所長がスポーツ選手向けに考案したが、介護予防や健康回復にも効果があり、三重県南部で広まった。


旧本宮町では、先進地三重・熊野市から指導者を招き、体操を実演してもらったのがきっかけで、住民有志10人が2004年9月、「本宮地区ゆる体操部会」を設立。事務局や費用の一部を本宮行政局が担っている。


会員は、全員が指導者(ボランティアリーダー)の資格を持つ。04、05年度に三重県内で集団受験し、資格取得者が20人に増えた。受験に向けた短期講習も開いている。


一般住民向けの「ゆる体操教室」は05年度、本宮の医療保健福祉総合センター「うらら館」、請川の在宅介護支援ハウス、大居集会場、各地区の公民館などで延べ96回開き、延べ793人が参加した。


06年度から皆地集会場も会場に加え、半年間で延べ85回の教室に875人が参加。年々、1回当たりの参加者が増えている。


普段の健康づくりや老化防止にと取り組む人が多く、宇恵洋子会長は「体操を始めてから、肩凝りや腰の痛みがなくなってきた」と喜ぶ。


教室に参加している田辺市本宮町の野下巳恵さん(69)は「家にいたら独りぼっちだが、体操しながらおしゃべりするだけでも楽しい」と話す。


15日には、県内で初めて田辺市大塔行政局横の「大塔健康プラザ」でゆる体操の資格試験が開かれ、37人が受験した。うち旧大塔村地域から参加した住民13人のグループは、近く愛好団体を設立する見込み。運営は自分たちで担うという。


住民だけでなく、本宮、龍神、大塔の行政局職員計4人と、「介護予防施策に生かそう」という田辺市やすらぎ対策課の職員3人も受験した。ゆる体操部会事務局を務める本宮行政局保健福祉課の有木正也さん(42)は「できるだけ多くの市民に広がってほしい」と話している。


紀伊民報
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