県内初 田辺で新型介護施設が開所

4月の改正介護保険法施行で導入された新サービスで、「通い」を中心に「訪問」や「泊まり」を組み合わせた「小規模多機能型居宅介護」の施設が、県内で初めて田辺市下屋敷町にオープンした。新しいタイプの施設で今後、県内で広がっていくかが注目される。


小規模多機能型居宅介護は、要介護者が住み慣れた地域で暮らせるよう創設された「地域密着型サービス」の一つ。ケアマネジャーが作成した計画に基づき、デイサービス、自宅への訪問、施設での泊まりを組み合わせたサービスを受けられるが、小規模多機能の利点は、利用者が1カ所の施設で介護サービスを得られる点。どのサービスでも、なじみのスタッフから介護を受けられる。1事業所当たりの登録定員は25人以下。人員配置や設備などの点で国の基準をクリアした事業所が市町村から認可を受け、サービスを始める仕組みになっている。


県内では7月、第1号として田辺市内に「あおい介護センター」が開所した。サービス対象は、原則として市内に住む人だが、その近隣地域の住民でも、市と在住自治体の同意があれば利用できる。


1階の「NPOデイサービスセンターあおい」には食堂や談話室、トイレ、風呂、リハビリ施設、茶室を備える。2階があおい介護センターで個室と相部屋などがあり、総ベッド数は9床。5階には、訓練機器を設置した「NPOリハビリセンターあおい」がある。


介護スタッフは23人。24時間体制をとっている。


田辺市やすらぎ対策課は「小規模多機能型居宅介護は初めてのサービスで、利用するに当たって戸惑いはあるかもしれないが、要介護者にとっては選択の幅が広がるのは良いことだ」と話している。


紀伊民報