みんなで介護予防を 転倒防止に筋トレ 高齢者向けの健康体操教室

田辺市三栖地区で、要介護状態になることを防ぐ高齢者向けの健康体操教室が開かれている。地域には梅農家が多く、農作業中の転倒防止を目的とした筋力向上トレーニングが中心。介護予防の意識を高めようと、地域住民が自発的に始めた。


教室は2月から4月中旬まで5回にわたり、同市中三栖の三栖コミュニティセンターで開いている。三栖地区福祉委員代表の市橋宗海さん(66)の呼び掛けで始まった。


市橋さんによると、昨年9~10月、試験的に同様の教室を開いたところ、参加者から「もっと続けたい」との要望があったという。


市やすらぎ対策課と市在宅介護支援センター三栖谷の職員が指導している。毎回60~80代の女性を中心に30~50人が参加。血圧測定のあと1時間程度、いすに座ったままでもできる高齢者向けの筋力トレーニングをしている。


市橋さんは「この地域の梅農家は高齢化が進んでいる。急斜面などで転倒しないよう、農作業が忙しくないこの時期に筋力を付けてもらおうと思った。交流の場にもなっているようだ」と話す。


28日は約30人が参加した。足の指を使って新聞紙を丸めたり、広げたりする運動や、タオルの両端を持って両腕や上体を動かす運動をした。ゆっくりと呼吸を整えながら、日ごろ使わない筋肉を使う。終始和やかなムードで、参加者からは笑顔が絶えなかった。


同市稲成町からも、3人の女性が参加した。阪口容子さん(60)は「畑が広いので、筋力を付けないといけないと思った。いい運動になって、気持ちいい。家でもやっている」と笑顔を見せた。


本年度から田辺市など多くの自治体で、高齢者が要介護状態になることを防ぐ介護予防事業が始まる。講師を務めた田辺市やすらぎ対策課の理学療法士、太田功さんは「早くから介護予防に取り組んでもらうことは、市としても大変ありがたい」と話している。


紀伊民報
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