4月 白浜町の介護保険料 月額2100円値上げ

白浜町は4月から、65歳以上の介護保険料の基準月額を、現在の3733円(旧日置川町3650円)から2109円(同2192円)値上げして5842円に引き上げる。県内でも最高額近くになる見通し。同町は周辺市町に比べ、要介護認定者のうち重度の比率が高く、施設利用者が多いのが特徴。新介護保険料は4月1日付で専決処分される見通し。


町は4月からの改定を前に、合併前の両町で05年4月に介護保険事業計画等作成委員会を発足し、今後3年間の介護サービスの必要量と充足計画、保健福祉事業を協議してきた。


介護保険料の引き上げは、町民が使った介護サービスの利用額(給付額)が年々増加していることが要因になっている。第1期(00~02年度)の実績は約43億8000万円、第2期(03~05年度)の見込みは56億8000万円。第3期(06~08年度)は71億3000万円となる見通し。


給付額を負担するのは、国が約25%、県と市町村が12・5%ずつ、31%は40歳以上65歳未満の第2号被保険者。65歳以上の高齢者(第1号被保険者)が残りの19%を負担する。基準月額は各自治体で決める。


白浜町の65歳以上の高齢者が負担する額は、3年間で約12億9000万円。これを65歳以上の高齢者数で算定すると同町の基準月額は5842円になる。保険率の収納率は97%として計算している。


高齢化に伴い、要介護認定者の増加が響いている。町内の65歳以上は介護保険制度が始まった00年は6266人だったが、08年度には7148人に増加する見込み。介護を受けられる要介護認定者数はこの間、872人から1643人に増える見通し。


介護保険料を大幅に引き上げる背景には、同町には介護保険施設が多い上、制度の浸透で高齢者のサービス利用率が高い。要介護度の重度者が占める率も高いという特徴がある。さらに、料金がかさむ施設利用者の比率も高いという。独り暮らしの高齢者が約1500人、高齢者夫妻のみの世帯も約1300ある。


町は、低所得者の負担軽減措置も同時に講じる。現行では前年の総収入額が90万円だった負担軽減対象者を120万円に拡大する。これにより、65歳以上の35%にあたる2435人が軽減対象になるという。


例えば、現行保険料2800円が4383円になる所得段階で第3段階の人は、軽減措置で実質負担額は3293円となり、負担増は493円に留まる。


町民生課は新年度から、高齢者の総合窓口となる地域包括支援センターを設置し、介護予防の事業を進める。同課は「介護保険料を値上げしなければならない状況だが、軽減措置も講じているので積極的に活用してほしい」と話している。


介護保険料は各自治体や広域組合が原則3年ごとに見直して設定する。


紀伊民報
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