1. 女性医師の未婚率と離職率はなぜ高いのか

女性医師の未婚率と離職率はなぜ高いのか

女性医師は、しばしば結婚や出産などに焦点が当てられることがあります。
実際に医師として日々働いている女性にとっては大きなお世話かもしれませんが、現状がどうなっているのかを知っておくことは、この先の働き方を考える意味でも重要かもしれません。

女性の医師が生涯未婚である率は36%

配偶者のいない女性の医師は、全体で4割を超えるという調査結果があります。
男性医師はどうかといえば、同じく配偶者のいない医師は全体の1割程度。両者を比較すれば、女性の医師がどれだけ未婚であるのかがわかるでしょう。

また、女性の医師が生涯未婚である率は36%ほどとなっています。
男性医師の生涯未婚率はわずか3%。
こちらは、より大きな差があることが数字にはっきりと出ています。

医師として働いている女性は、どうして未婚率が高くなってしまうのでしょうか。
単純に出会いがないことをその理由に挙げる人が多く、仕事に追われてしまい出会いの場を作ることすら難しいという意見もあります。
これが現実でしょう。
仕事に一生懸命になれば、プライベートを充実させることが困難となり、故に結婚する機会を逸してしまうのは仕方のないことです。

女性医師の就業率は30代になると70%を下回る

その一方で、離職率が高い点も注目しなければいけません。
女性医師は20代半ばでは70%を超える就業率となっています。
つまり、医師免許を持っている人の7割以上が医師として働いているということです。
しかし、30代になるとそれが70%を下回ります。

男性の就業率が下降傾向に入るのは50代後半からであることを考えれば、やはり女性は離職率が高く、また、現場を離れる年齢が早いと言えるでしょう。

主な理由は、結婚や出産、子育てなど。
この全てを医師として働きながらこなすのは現実的ではありません。
結婚する人が増える20代後半から離職する人が増えたとしても、これは当然のこと。

30代半ばあたりから徐々に女性の医師の就業率は回復していきますが、20代半ばのピークには届かないまま、50歳を過ぎたあたりから再び下降傾向へと入ります。

プライベートな部分も考慮しながらキャリア形成を考える必要がある

未婚率が多い一方で、結婚や出産、子育てによる離職率も高い、これが女性医師の現状。
つまり、二極化しているとも言えそうです。

結婚の機会を求めて転職を検討する女性の医師も少なくなく、結婚や出産を機に、子供を育てやすい医療施設への転職を実行する女性医師もいます。

常勤にこだわらず、転職によって非常勤での勤務を選択することで、確かに結婚の機会を増やしたり子育てがしやすい環境に身を置くことができるのかもしれません。

女性はこうしたプライベートな部分も考慮しながら、転職を含め、キャリアの作り方を考えていく必要が出てくるでしょう。