コムスン 全9事業所受け皿決定

セントケア・ホールディング 県「実績あり心配ない」


介護事業大手「コムスン」(東京都港区)をめぐり、訪問介護など在宅系サービスの譲渡先を審査していた「第三者委員会」が審査結果を公表した4日、県内のコムスンの9事業所の受け皿は、14都府県で介護事業を手がける大手「セントケア・ホールディング」(本社・東京都中央区)に決まった。これまで県内では事業を行っていないが、県は「全国的な実績もあり、譲渡先として心配はない」としている。


県介護保険指導室によると、セ社は訪問介護や居宅介護支援などのサービスを行っており、2007年3月期の売上高は133億2300万円。従業員4458人で、全国286か所に事業所を展開している。


県内のコムスンの9事業所は「徳島ケアセンター」や「日和佐ケアセンター」などで、9事業所で計29のサービスを手がけており、今年6月の利用者は延べ918人となっている。


今後は、コムスンとセ社の両者で譲渡契約を締結。セ社が、県に事業所の指定申請を提出し、今年度内には譲渡が実現する見通し。


コムスンの問題発覚後に県が設けた相談窓口には7月以降、利用者らからの相談はなく、同室は「譲渡先がはっきりすれば、利用者の不安も解消されるはず。スムーズに引き継いでもらいたい」としている。


阿南市の介護保険担当者は「譲渡先の事業者は、法令違反をせず、引き続き安定した訪問介護サービスを供給してもらいたい。信頼できる事業所になってほしい」と話していた。


美馬市で別の事業所の訪問介護を利用している女性(76)は「新しく入ってくるところの仕事ぶりはわからないので不安」としながらも、「しっかりしたサービスをすれば競合することになり、事業者のサービス向上につながるのではないか」と期待する。


読売新聞