Articles tagged with: 介護の介
(102)ケアの「中身」が大事
介護保険という制度はできた。介護福祉士という専門家も養成されている。でも肝心なことが抜けている。その制度と、介護の力で何をすればいいのかというケアの中身が理解されていないのだ。
オムツ交換をうまくするのが介護ではない。 [...]
(101)「教育」ではなく「共感」
「高校中退の後、数々の職業を転々とし……」から始まるのは、私の著書の「著者紹介」の文章である。「年間180回の講演で全国を飛び回っている」で終わっている。
本当にそんなに講演しているのかどうか、昨年1年間の講演回数を手 [...]
(90)大みそか みんなで「紅白」
特別養護老人ホームに就職したのは34年前のことだ。24歳だった。12月31日の大みそかの宿直は私が引き受けることが多かった。男子職員が交代でするのだが、家族持ちの人は家でテレビを見ながら除夜の鐘を聞きたいだろう。それで若 [...]
Tags: 介護の介(89)お正月 大切なフシとハリ
「介護とは老人の時間を構造化することでなくてはならない」なんて話を聞いて感心したことがある。難しい話ではない。要介護老人の多くは、変化のない日々を連綿と過ごしている。今日が何曜日なのか、何月なのか、季節さえ感じることなく [...]
Tags: 介護の介(88)「豊かな個性」との出会い
秋の夜長に読んでほしい介護の本を12回にわたって紹介してきた。なかには簡単には読めない事典や、現場で役立つ「ぬりえ帖(ちょう)」もあったが、最後に紹介するのは手軽に読める文庫本だ。
『老人介護 じいさん・ばあさんの愛し [...]
(78)最近の若い者も…頼れる
かつては私もよく「最近の若い者は」と言われたものである。でも今は、茶髪にピアスで道にしゃがみ込んでいる若者を見ると「最近の若い者は」と言いたい側になってしまった。
ところが考えてみると、介護の世界は、この若者たちが中心 [...]
(40)わざとらしい「様」付け
いつからこの日本は、上ばかり見る社会になってしまったんだろう。県の幹部が知事の言うことに従って法律を犯す。そんな人でなければ出世できなかったのだろうか。教師は校長の、校長は教育委員会の、教育委員会は文部科学省の顔色ばかり [...]
Tags: 介護の介(39)「数え年」正月は特別な日
数え年、と聞いても何のことかわからない人が増えてきた。若い人のために説明すると、昔の年の数え方のことで、生まれた年を1歳とし、以後、正月がくると、1歳年をとるとされていた。
従って12月に生まれた子は、1か月もたたない [...]
(38)男女の気持ち上手に利用
老人施設の入所者の大半は女性である。介護スタッフも女性がまだまだ多い。女性入所者と女性介護職の関係は、男性からみると、ちょっとした緊張があるのだ。
お婆(ばあ)さんたちの女性介護職に向ける目には、厳しいものがある。ちょ [...]
(37)配偶者の死 男にはつらいよ
マサヨさん(仮名)は81歳。リウマチでヘルパーと保健師の訪問を受けながら自宅で生活している。私は年に一度くらい呼ばれて、自立した生活ができるよう、ベッドの高さを調整したり、介助用具を提案したりしてきた。
今日の訪問はマ [...]
(31)一緒に泣いたり笑ったり
老人ホームの開設以来、20年間も勤めた介護長の女性が定年で辞めることになった。後任に理事長の推薦でやってきたのは、大病院で病棟師長、教育師長を務めた看護師だった。医療現場での経験しかないものの、介護職の教育にもかかわって [...]
Tags: 介護の介(26)できる限り寝たきり解消
「介護はどこで習ったんですか」「どんな本を読んだんですか」と聞かれることがある。私の時代には学校はもちろん、介護の本も一冊もなかった。あったのは看護の本。看護は病人に対するもので、安静が目的だ。だから食事も着替えもベッド [...]
Tags: 介護の介(2)老人の「杖」になろう
介護の「介」は、媒介の介だ。老人が生活の主人公になるために自分を媒介にすること、つまり、きっかけになることだ。主体はあくまで老人の側でなくてはならない。これが、医療や安静看護との違いであり、難しさ、奥深さでもある。
や [...]
(1)時にはお節介も必要
介護職を養成する学校で、学生たちに「介護の介はどんな意味か」と質問してみた。
「介を使った熟語をあげて説明してごらん」と言うと、一人が「介錯(かいしゃく)。切腹のときの」。オイオイ、首を切っちゃ困るよね。「一介の学生で [...]