「転倒」の防止
2007年 07月 30日 (月) | Category : 佐賀県の介護ニュース
高齢者の転倒は寝たきりにもつながり、介護上見逃すことができません。高齢者の5人に1人が年に1回は転倒しているという報告(柴田博桜美林大学教授)もあります。
住まいの環境などの「外的要因」に目を向けると、(1)敷居などの段差につまずく(2)布団やカーペットなどに足を取られる(3)床にある新聞紙やビニールで滑る(4) 浴室や洗面所で滑る(5)服のすそを踏みつける(6)歩行中や立ち上がる時に、つかまった物が動いてバランスを崩す―などさまざまな原因が挙げられます。
防止策としては、転倒を誘発する環境要因を点検する必要があります。(1)段差解消(2)手すり(3)滑り止め(4)照明―という4つの視点で住まい全体を見直してみてください。
人によっては、1―3センチのわずかな段差が危険を誘発する場合があります。バランスを崩しやすい場所や、上り下りが必要な場所は手すりを設けたがよいでしょう。滑るのを防ぐには、滑りやすい場所だけでなく、滑る要因となりやすい、床にある「物」にも関心が必要です。照明は、各部屋の照度の差が問題です。
もう一つ重要なことは、万一転倒したとしても、とがめだてしない周りの姿勢です。「転ぶ」という、老いを自覚させる事実を一番つらく受け止めているのは高齢者自身です。同時に、介護に当たっている方を責めないことも大切です。「元気な私も転ぶかもしれない」―日ごろから心に留めておきたいことです。(徳永智恵美・佐賀女子短大教授)
佐賀新聞
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