介護給付費10億円減 県内06年度

2007年 09月 05日 (水) | Category : 沖縄県の介護ニュース

総額の減少幅 全国3位


介護保険サービスを利用し使われた県内の介護給付費は二〇〇六年度、前年度に比べ十億一千五百万円(1・68%)減の五百九十二億八千三百四十五万円で、二〇〇〇年に介護保険が始まって以来最も減少したことが四日、県高齢者福祉介護課のまとめで分かった。介護給付費の減少は三年ぶり。専門家は「〇五年度から〇六年度にかけてサービス利用制限が厳しくなり、利用を減らさざるを得ない人が増えている」と分析。国の社会保障費の抑制策が反映された結果とみている。(黒島美奈子)


市町村別で前年度比で最も減少率が大きかったのは与那国町の15・32%(二千三百万円)減。以下、西原町9・13%(九千九百七十万円)、多良間村7・29%(五百四十九万円)、那覇市4%(五億三千八百二十三万円)、宜野湾市3・31%(九千五百五十六万円)減となっている。


町村が加盟する広域連合をはじめ、うるま市、宮古島市、石垣市、糸満市、竹富町の五市町を除くすべての市町村(保険者)が軒並み減少した。


介護給付費の減少は、国民健康保険中央会がまとめた〇六年度「都道府県別介護費の状況」でも明らかになっている。


国保中央会の調べによると県内の介護給付費と利用料(自己負担分)を合計した介護費総額は、前年度比2・3%減の六百四十六億四百万円。減少幅は山口県の4・1%減、熊本県の3・4%減に次ぎ、全国三番目に大きい。


介護給付費の減少について県社会福祉士会の竹藤登会長は、(1)介護認定区分が見直され、要介護度の低い人へのサービスが制限された(2)介護施設の食費や居住費が対象外となった(3)介護型療養病床が減少―など「厚生労働省が実施した数々の抑制策の影響を受けた」と説明する。


介護サービスの利用率が高い沖縄は「他府県に比べ影響を受けやすい」と説明。「介護費の適正化を狙った制度見直しだったが、一部で必要とする利用者のサービスを奪う形になっている」と懸念した。


県全体の介護給付費額は介護保険制度がスタートした二〇〇〇年度四百五十三億九千二百五十九万円。介護給付費は利用者の伸びとともに年々増加し、〇二年度には五百八十三億千百七十一万円で、二〇〇〇年度に比べ28%増えた。〇三年度に制度の一部改正で0・66%減少したが、その後再び増加していた。


[ことば]

介護給付費 介護保険サービスを使ったときにかかる費用のうち、介護保険料や市町村、県、国など公費負担分も含み、費用全体の9割に当たる。残り1割は利用料(自己負担)として利用者が支払う。


沖縄タイムス
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