特養ホーム3300人待機
05年1月県内・1年で1000人増
在宅で生活しながら特別養護老人ホームに入所を申し込み、空きを待つ高齢者(特養ホーム待機者)は二〇〇五年一月、前年比一千二十人増の三千三百人に上ったことが県高齢者福祉介護課の調べで分かった。一年間で約五割も増加した原因を県は分析できていないが、関係者は「医療制度が変わり在宅介護に不安を抱える世帯が増えているためだろう」とみている。今後も療養病床病院が削減されることから、県は「(待機者は)さらに増えるだろう」と予想する。(黒島美奈子)
県は特養ホーム五十四施設のうち小規模施設を除く四十七施設を対象に半年ごとに実態調査を実施しており、〇四年からホームへの入所申込者の実数を把握するようになった。その結果、〇四年は約二千二百八十人だった待機者が〇五年に三千三百人に急増したことが判明。県内の施設総定員は三千八百五十五人で、待機者はそれに匹敵するほど膨らんでいる。
また、待機者の中で介護度が高かったり、家族に世話を見る人がいなかったりで、「介護困難な世帯にいる」と推定されるのは八百六十人いることも分かった。
高齢者施設のうち自立した高齢者が対象となる軽費老人ホーム(二カ所)やケアハウス(四カ所)などでは、急激な待機者増は見られないという。
特別養護老人ホーム大名によると、入所希望者の多くが「療養病床型の施設や老人保健施設から退院を迫られている」と話している。
同ホームの社会福祉士・金城満生活相談員は「国の診療報酬改定で、医療保険を使った長期入院が困難になった高齢者がホームを頼って来る」とみている。特養ホームありあけの里の宮国明美所長は「二〇〇〇年の介護保険導入後に一時申込者が殺到したものの、介護度が高い高齢者の優先入所を始めてからは待機者数も落ち着いていたが、近年再び増加している」と話した。
沖縄タイムス
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