入所者に対する虐待があったなどとして、岡山県津山市は17日、同市の認知症対応型施設「グループホームRing」を運営するNPO法人に対し、介護保険法に基づき事業者指定を取り消す処分(30日付)を決めた。厚生労働省によると、入所者への虐待を理由にした指定取り消しは全国初。


市によると、法人は「高齢者介護研究研修実践の会Ring」(藤井諭理事長)。3月の監査で、70~90代の入所女性5人のうち3人の体重が、入所後7~15カ月で14~17キロ減少していた。最も減った女性(93)は45キロから28キロになっており、3人とも医療機関で「低栄養またはそれに準ずる状態」と診断された。


市は、施設が衰弱した状態を知りながら放置するなど、介護義務を怠った虐待に当たると判断。他に勤務実態の虚偽報告もあったことなどから指定取り消しを決めた。


藤井理事長は「入所時の体重は(医師が)目算したもので、実測値ではない。体重減少や長時間の放置、介護放棄は一切ない。市の説明は事実無根。客観的証拠を基に法的に反論する」と話した。


同ホームは03年12月に設立され、藤井理事長ら8人で運営する。定員18人に対し現在の入所者は3人。2人は既に受け入れ先が決まっており、残る1人への対応を市と家族が検討している。【檜山佑二】


毎日新聞
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