後部シートベルト義務化 席離れぬと介助できない 戸惑う福祉現場
2008年 05月 31日 (土) | Category : 介護ニュース
後部座席でのシートベルト着用が1日から義務付けられる改正道路交通法。後部座席でのシートベルト非着用者の致死率は着用者の4倍に上り、安全確保を図るのが狙いだ。しかし、障害者福祉の現場では、送迎車内でスタッフがシートベルトをすると介助できなくなる事態も予想される。警察は「停止させて介助を」と指導しているが、現場からは「どこでも停止できるわけではないし」と戸惑いが広がっている。【花牟礼紀仁、久木田照子】
重度心身障害者のデイサービス施設を運営するNPO法人「W・I・N・G-路をはこぶ」(大阪市西成区)では、利用者の大半が車椅子生活者で、介護タクシーなどで通っている。理事の大槻瑞文さん(42)は「走行中でも、たんを除去したり、急ブレーキ時に体勢を戻したりする必要によく迫られる。席を離れないと介助できない時も多いのに」と話す。障害者の移動送迎などのサービスをする約200団体でつくる「関西STS連絡会」(同市浪速区)には「シートベルトで拘束されるとパニック状態になる障害者には、どうすればいいのか」といった相談が寄せられている。
大阪府警交通部によると、ベルト装着が療養・健康保持上、適当でない負傷、障害、妊娠中の人は除外される。しかし、障害者全員が除外されるわけではなく「個別に判断することになる」と話す。また、介助者については「着用しなければ、介助者自身が事故の際に危険にさらされる」と指摘している。
毎日新聞
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