動物を連れて1人暮らしの高齢者や障害者の家を訪問し、リハビリや心の健康づくりに役立ててもらう「訪問アニマルセラピー」を、日本動物専門学院(仙台市青葉区)が始めた。学生が先月から、実習の一環として実施している。老人介護施設などでのアニマルセラピーは、県内でも徐々に増えているが、個人宅を訪問する活動は珍しいという。【青木純】
アニマルセラピーは欧米では半世紀以上前から、国内でも20年ほど前から行われている。犬や猫、馬やダチョウなど比較的おとなしい動物と触れ合う機会を設けることで、子供から高齢者まで、ストレスを和らげたり、世話や散歩を通じて身体機能の回復を促すなどの効果を狙う。同学院は98年、アニマルセラピーの専門学科を国内で初めて設置し、セラピストの育成を行っている。
訪問先第1号は、仙台市太白区の佐藤文男さん(56)方。設備業をしていた佐藤さんは足を悪くするなどして06年12月に入院し、退院後は電動車イスを使い1人で暮らしている。知人を介してセラピーの依頼を受けた同学院3年の三橋知子さん(21)と千葉奈央子さん(21)が先月29日、トイプードルのミモザ=メス、7歳=とライアン=オス、8歳=を連れて訪問した。
ミモザとライアンは佐藤さんのひざの上でエサを食べたり、居間でジャンプなどの芸を披露。今は、ほとんど外に出ないという佐藤さんは「この子たちと散歩に出るために、歩く練習をしなくちゃね」と言い、「普段は寂しくてあまり笑うことがないけど、今日は本当に楽しかった」と笑顔を見せた。
三橋さんと千葉さんは、ヘルパーの資格を持っているため、訪問介護とアニマルセラピーの両方を提供できる。2人は「自宅だと依頼者にリラックスしてもらえるし、1対1でじっくり犬と遊んでもらえる。将来は訪問介護とセラピーをセットでできる仕事に就きたい」と話す。
訪問アニマルセラピーの依頼は同学院で受け付けており、来年度からは三橋さんと千葉さんが直接依頼を受けることも計画しているという。連絡先は同学院事務局(電話022・221・8292)。
毎日新聞

Comments
コメントはまだありません。
コメントをどうぞ