訪問介護費を不正請求したとして、県は1日、四日市市小林町の「共栄」(谷垣惇行代表取締役)が運営する「ヘルパーステーションしあわせ鈴鹿センター」(鈴鹿市石薬師町)の居宅サービス事業者としての指定を取り消した。また「共栄」に対し、課徴金を含む不正請求額約194万円を利用者が在住する四日市、鈴鹿、亀山、津の4市に返還するよう指示した。


鈴鹿センターは、介護保険法に違反し、雇用関係のない外部の訪問介護員3人に計650回にわたってサービスを提供させたのをはじめ、従業員に道路運送法の許可を受けさせずに計215回にわたって通院などの乗降介助サービスをさせた。通院などの乗降介助サービスの報酬は自宅の発着が基準になっていることを悪用し、利用者が複数の病院に続けて通院した際、途中でいったん帰宅したように記録を改ざんし、介護報酬を不正に請求したケースもあった。


共栄は鈴鹿センターと四日市市小林町の「ヘルパーステーションしあわせ」の2拠点で、訪問介護や福祉用具貸与など9事業を行っているが、取り消し後5年間は新規指定などが受けられなくなる。


鈴鹿センターは4月1日から既に休止、利用者11人は現在、四日市市の「しあわせ」でサービスを受けている。「しあわせ」も連座制が適用され、指定有効期限が切れる8月1日以降は事業が継続できないため、県は利用者85人について他事業所へのサービス引き継ぎを進めるという。【田中功一】


毎日新聞
タグ: , ,