認知症の人を介護する家族が、専門医や介護福祉サービスの担当者からの助言を得ながら、介護負担の軽減や安定した在宅生活を過ごす手がかりを探る連続講座が27日、京都府亀岡市安町の市役所で始まった。当事者団体の「認知症の人と家族の会」が考案した支援プログラムを亀岡市が府内の自治体で初めて活用し、開いた。
「家族の会」メンバー5人が来年2月まで、全6回の講座を運営する。認知症を受容する心構えや、病状に応じた対処の仕方、介護サービスの利用方法を伝えるほか、受講生同士が介護の悩みを打ち明けられる場づくりを目指す。同会愛知県支部で作ったプログラムに基づいて進行する。
亀岡市内には現在、介護家族同士の自助グループがない。介護ストレスの末の高齢者虐待が全国的に深刻化していることを背景に、亀岡市が同会に協力を依頼、講座が実現した。
初回のこの日は、自宅で認知症患者を介護する14人の受講生が、現在の心境を互いに打ち明けた。「病気だと分かっていても、自分自身の精神の安定を保てない」「暴力を振るってしまったこともある」「仕事をしながらの介護でストレスがたまっている」といった切実な声が相次いだ。
今後、介護家族のケアを重視する医師▽亀岡市内の介護福祉サービスのケアマネジャー▽認知症の専門医-といった講師陣を招き、受講生の悩みや不安に応えていく。
運営責任者で、同会京都府支部副代表の荒牧敦子さん(66)=京丹波町妙楽寺=は「地域からの孤立を防ぐ交流の輪が広がれば」と話している。
京都新聞

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