県は17日、設立認証の申請時に架空の役員名簿や設立総会議事録を提出したとして、熊本市のNPO法人「さとかづき」(三浦慶幸代表)の認証を取り消したと発表した。県内でのNPOの認証取り消し処分は初めて。
県によると、さとかづきは05年3月に設立し、事務所を熊本市東野2に登録。06年、訪問介護と居宅介護事業事務所としての指定を受け、同市南高江に事業所を開いて介護サービスを提供していた。
今年2月、市民から「登録した東野に事務所がない」と情報が寄せられ、県が調査。情報通り、事務所がなかったことに加え、役員名簿に就任を応諾していない人の署名押印がある▽特定非営利活動促進法で設置が義務づけられている監事がいない--などの違反が明らかになった。
6月11日に開いた聴聞会で三浦理事長が不正を認めたため、県は同18日、設立認証を取り消した。今年2月現在、4人が訪問介護などのサービスを受けていたが、取り消し後は別の事業者に引き継がれたという。
事業者へ介護報酬を支払う立場にある熊本市高齢介護福祉課は「今年初めごろから居宅介護サービスなどの質の低下が指摘されていた。介護報酬の全額返還を求めたい」と話している。【門田陽介】
毎日新聞

Comments
コメントはまだありません。
コメントをどうぞ