川崎:「老老介護」疲れの被告に懲役5年を求刑

「老老介護」疲れから同居する寝たきりの妻を殺害したとして殺人罪に問われた川崎市川崎区鋼管通3の無職、新井吾一被告(93)の初公判が14日、横浜地裁川崎支部(加登屋健治裁判長)であり、新井被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。検察側は懲役5年を求刑し結審した。判決は6月30日。


新井被告はややおぼつかない足取りで入廷し、被告人質問にも座ったまま答えた。耳が遠いのか質問を問い返す場面も。ぼそぼそとした話し方で「70年近く付き合ったが、いい奥さんだった。かわいそうなことをした」と語った。


弁護側は町内会などの約1200人分の嘆願書を提出。「犯行後に遺書を書いた心情を思うと哀れ。公的サービスも不十分だった。社会内で余生を」と執行猶予付き判決を求めた。検察側は論告で「介護疲れがあっても被介護者(妻)の生命を自由に奪うことは許されない」と批判した。【笈田直樹】


毎日新聞
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