力もいらず介護の負担も軽~くなります
寝たきりの高齢者が床ずれにならないよう高齢者の姿勢を変えるとき、介護者が重労働とならないシーツを、健康関連商品の研究・開発をしている「日本健康科学研究センター」(東かがわ市湊)の岩倉泰一郎所長(58)が開発した。高齢者が高齢者をみる「老老介護」が増える中、介護の負担を軽くするのが狙い。今秋から大阪市の業者を通じて販売する。【大久保昂】
寝たきりの高齢者は、約2時間ごとに姿勢を変える必要がある。下になった側が長時間圧迫されると、血行不良で組織が壊死(えし)する「床ずれ」が起きるからだ。
岩倉さんは7年前から、東かがわ・さぬきの両市の介護認定審査会の委員として現場の声を聞く機会が多く、その中で、介護者にとって寝たきりの高齢者の姿勢を変える作業が大きな負担になっていることを感じた。
「安全に姿勢を変える簡単なやり方はないか」と、3年ほど前から開発に着手した。
シーツの名は「ラクラクカイゴ」。タオル素材で、縦約1・8メートル、幅約1メートル。使い方は、(1)ベッドに敷き、寝たきりの人を軽くくるむ(2)左右それぞれ3カ所から出ている長さ約45センチのひもを引いて姿勢を変える(3)ひもをベッドの手すりに結びつけて、すぐに戻らないよう姿勢を固定する--というもの。ハンモックから着想を得た。
開発の途中で、介護現場で試しに使ってもらい、肌とこすれて痛いマジックテープは極力使わないなど改良もした。協力した中村緑さん(51)は「介護で腰痛になる人もいると聞きますが、これを使うとそれほど力が要らないので、高齢の方でも使いやすいと思う」と話す。
厚生労働省の推計では、2025年には、寝たきりの高齢者は全国で230万人に達する。岩倉さんは「施設だけでなく一般家庭でも使ってもらい、負担軽減につなげたい」と話している。
毎日新聞

Comments
コメントはまだありません。
コメントをどうぞ