高齢者虐待のない地域社会づくりを推進しようと、香川県は発生時の対応方法や相談体制の確立などを明記した「県高齢者虐待防止・対応マニュアル」を作成した。虐待を発見しやすい立場にあるホームヘルパーや介護支援専門員などの介護サービス従事者をはじめ、市町など関係各機関に通達し、虐待の早期発見や迅速な対応を促す狙い。同様のマニュアルの作成は四国四県では初めて。
高齢者虐待には暴力をふるう身体的虐待、言葉による精神的虐待、世話をしないネグレクトなどがあるが、家庭や施設などの「密閉空間」で行われるため、表面化が遅れるケースが多い。マニュアルは、地域の関係機関のネットワーク化で虐待の兆候をいち早く発見、迅速な対応で深刻化を防ごうと作成した。
マニュアルは、▽高齢者虐待の定義や実態▽予防策▽家庭で発生した場合の対応方法▽施設で発生した場合の対応方法▽県内の高齢者虐待の実例紹介―で構成する。
家庭での発生時の対応として、栄養状態が悪かったり、着衣や寝具の汚れが目立つなどの「虐待のサイン」を例示し、早期発見に生かせるよう配慮した。市町には相談窓口の設置を義務づけ、来年度中に市町が整備する地域包括支援センターや老人介護支援センター、市町担当部局などを充てるよう明記した。市町に対しては、専門的に従事する職員を確保し、窓口の情報を住民に周知するよう要請している。
具体的な事例への介入方法としては、虐待のレベルを四段階に分割。生命の危険度が高い危機的状況や、緊急性はないが継続した支援と指導が必要な場合など、それぞれのレベルに合わせた対応法をまとめている。
四国新聞タグ: 高齢者虐待
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