◇反省語るも…「なんとなく」「結果的に」--責任の所在明らかにせず


土浦市の介護老人保健施設「常総の郷」が介護報酬の架空請求を繰り返していたなどとして県の改善指導を受けた問題で、施設を運営する医療法人常総会の竹下正昭理事長(61)が、栃木県足利市で毎日新聞の取材に応じた。「二度とこのようなことがないようにしたい」と反省の弁を述べる一方で、「なんとなくそうなった」「結果的に架空請求した」など、誰の指示だったか責任の所在を明らかにしない態度に終始した。【石塚孝志、扇沢秀明】


一問一答は次の通り。


--理事長として、今回の問題をどう受け止めているか。


ご迷惑をかけて申し訳ない。これからは施設長をはじめ、スタッフもそろったので、一生懸命、地域の介護、医療、福祉に頑張っていきたい。


--(06年4月の)開所当時から問題が起きているが、誰の指示だったのか。


(07年8月の県の監査で)初めて知った。僕は医者だから、具体的に請求がどうだとかは、現場に任せていた。誰か一人が指示するというような人はいないと思う。なんとなくそういう状況になったというか。具体的には調べていません。


--理事会で問題にならなかったのか。


これまで検討していなかった。


--高齢者福祉の専門家からは、医療報酬が下がる中で、医療法人が高齢者福祉の分野に入り、なりふり構わず金もうけをしようとするケースがあるという。常総の郷でも、結果的に、入所者の負担を多くさせていた。


とんでもない。僕はもう、お金のかからない施設づくりを目指している。


--どうして架空請求したのか。


最初から架空請求をしようとは思っていない。専門職の誰かが辞めて空白になると、すぐに採用できない。本当はびしっと減額して請求しなければいけなかったんですけど、それが非常に甘く、結果的に架空請求になってしまった。


--誰の指示だったかも調べず、再発防止ができるのか。


スタッフがいなかったというのがすべての原因だと思っている。


◆県が常総の郷への改善指導で指摘した内容


・実施していない栄養ケアサービス・指導を638回したことにして約210万円を介護報酬として架空請求


・入所者からトイレットペーパー代などを二重取り


・施設にない有線放送などの名目による教養娯楽費や実費の2.7倍の感染症検査費を徴収


・介護職員が医療行為を日常的にしたり、入所者の身体拘束を不適切に実施


毎日新聞
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