76人に「手間賃」名目、1人当たり3500円
土浦市の介護老人保健施設「常総の郷」が介護報酬の架空請求を繰り返していた問題で、施設は入所者に任意の感染症検査を受けさせた際、「手間賃」名目で計76人から実費(1300円)の約2・7倍に当たる1人当たり3500円を徴収していたことが分かった。県は「『手間賃』を取るには合理的な根拠が必要で、実費徴収が基本だ」として、差額の返還を指導した。
県の調べでは、施設は高齢者が新たに入所する際、原則として耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の感染症検査を受けさせることにしていた。06年4月の開設から昨年8月の県の特別監査までの徴収額は計26万6000円に達した。施設は県の指導を受けて、1人当たり2200円の差額を返還した。
常総の郷の秋山健一常勤理事は「(3500円は)一般的な検査料プラス手間賃だが、問題があるのなら、すべて返した方がよいと判断した」と説明したが、一方で「手間賃」について「施設の(判断で)料金設定(するもの)だと思う」と話した。
県介護保健室は「半強制的に支払いを求めていながら、入所者への説明もなかった。入所に対して、支払いの根拠を示さなければいけない」と話している。【石塚孝志、扇沢秀明】
毎日新聞タグ: 介護報酬不正, 常総の郷, 老人保健施設
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