中学教諭として働きながら、自宅で母親の介護を続ける山本真由美さん(60)=たつの市揖保川町=が、二冊目となる介護日記「やっぱりわしゃ家がええ」を刊行した。二〇〇四年に初出版した続編。認知症が進む母親の姿を受け入れながら、介護を通じて家族のきずなを深めていく様子をつづっている。(峰大二郎)
山本さんの母上田文子さん(88)は〇二年、体調を崩して入院。退院後、「要介護度四」の母親を施設に預けるか、仕事を辞めるかで悩んだが、家族の勧めもあって、在宅介護を選んだ。山本さんは仕事を続け、姫路市内で暮らす夫と子どもを含む一家四人で、文子さんの自宅でもある現在の住まいに引っ越した。
あれから約四年半。文子さんは昨年胃を患い、認知症も進んだ。「要介護度五」となったが、一家のつながりは深まった。山本さんは「家族の助けがあったからこそ乗り越えることができた」と振り返る。
働き者でき然とした、かつての母親像との差が受け入れられず、もどかしさを感じることもあった。だが、介護に携わる家族や医師、ヘルパー、訪問介護士が協力し合うことで負担を減らし、気持ちに余裕を持って接するようになれたという。
今回の介護日記には「今このときを、一緒に過ごせることがありがたい。今まで気にしていなかったことが、母のおかげで気づかされる」と感謝の念を記している。
文芸社刊。四六判、百四十ページ。千二百円。各書店で販売している。
神戸新聞タグ: 認知症
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