認知症への正しい理解、寸劇で 16日神戸で披露

認知症について広く市民に理解してもらおうと「認知症の人と家族の会兵庫県支部」のメンバーと福祉関係者らが十六日、神戸市中央区海岸通一の県農業会館で寸劇を披露する。本紙神戸版の連載「記憶」で紹介した神戸市須磨区北落合の会社員酒井邦夫さん(64)も、若年性アルツハイマー病を発症した妻きよ美さん(61)とともに舞台に上がる。邦夫さんは「きよ美は認知症だけど、きよ美であることは変わらない。認知症という一色のカラーで塗りつぶさず、理解してほしい」と願う。(中島摩子)


九月二十一日の「世界アルツハイマーデー」にちなむ記念講演に合わせて上演する。題は「本当に知っていますか? 認知症のこと」。神戸市東灘区あんしんすこやかセンター連絡会を中心に企画を進め、社会福祉士の段真奈美さん(38)が台本を書いた。


同居する義母がアルツハイマー病と診断された女性が、病気を認めたくない夫や義姉との葛藤や周囲の無理解に苦しむが、酒井さん夫妻に出会い、希望を見いだす-というストーリー。認知症特有の「もの盗られ妄想」など病気が分かる場面も盛り込み、本物の医師が登場し、認知症の人への接し方を説く。


きよ美さんは四十八歳で症状が深刻化し、邦夫さんが自宅での介護を続けている。邦夫さんは舞台上で「初めは一人で抱え込んだが、仲間に出会い、一人じゃないと思えるようになった」などと経験を語る予定。出演する同連絡会のメンバーは「認知症は誰でもなる可能性がある。地域で支援できるように『気づき』につながる舞台にしたい」と話している。


午後一時半から。劇に続き、認知症の人と家族の会の理事で、もの忘れクリニック院長の松本一生医師が講演する。無料。定員三百人。


希望者は往復はがきに、住所、名前、電話番号を書いて申し込む。十一日必着。〒651-1102 神戸市北区山田町しあわせの村内、神港園しあわせの家「認知症の人と家族の会兵庫県支部」へ。同支部TEL078・741・7707。


神戸新聞
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