老人ホームで職員が結婚式 お年寄りら笑顔で祝福

ともに過ごす入居者の方たちに結婚を祝ってほしい-。神戸市東灘区魚崎南町五の介護付有料老人ホーム「はぴね神戸魚崎」で、職員の男性が九日、入居しているお年寄りに囲まれて結婚式を挙げた。新郎新婦は入居者から「おめでとう」「お似合いやなあ」と声をかけられ、笑顔で永遠の愛を誓った。(河尻 悟)


結婚式を挙げたのは西宮市に住む職員の土岩哲也さん(26)と、保育士の綾乃さん(26)。哲也さんが同ホームで式を挙げる夢を見たことがきっかけで、綾乃さんも「皆さんに祝ってもらえるのはうれしい」と賛成した。哲也さんの同僚が入居者に声をかけ、総出で準備を進めてきた。


この日は、化粧をし、ドレスやスーツなど身だしなみを整えたお年寄りとその家族、職員ら約八十人が出席。綾乃さんの父親役として施設最高齢の土屋利雄さん(97)が綾乃さんを先導してバージンロードを歩き、挙式が始まった。二人は厳かに指輪交換や誓約書の署名をし、参列者全員で賛美歌を歌った。


続いての披露宴では、元高校の校長で認知症の男性(91)が懸命に覚えた音頭で乾杯。続いて「哲也さんが大好き」という谷口雛子さん(84)が「お互いを思いやり、明るい家庭を築いていつまでもお幸せに」とスピーチした。


「彼女を幸せにすることを皆さんの前で誓います」と力強く宣言した哲也さん。「忘れられない思い出になりました」と話していた。


神戸新聞
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