電話相談員すべてが認知症患者の介護経験があるという、兵庫県民総合相談センター(神戸市中央区東川崎町)の「認知症高齢者家族相談」が好評だ。「認知症の人と家族の会兵庫県支部」のメンバーが協力し、相談件数はこの五年間をみても千件を超える。「経験者だからこそ、同じ目線になれる。悩みが少しでも軽くなれば」と利用を呼びかけている。(中島摩子)
同センターは法律や交通事故などさまざまな相談窓口があるが、当事者が対応するのは認知症の相談が唯一という。高齢者関連の相談の中で認知症についてはニーズが高く、一九九六年にスタート。県と家族会が連携した相談窓口は、他府県では例がないという。
同支部の男女九人が担当といい、毎回、二人ずつ電話の前に座る。県内外から相談の電話があり、昨年度は年間二百十一件だった。毎週利用する人もいるという。
認知症の症状を問う基本的な質問もあれば、「家族が徘徊(はいかい)して困る」「父を介護すると覚悟を決めたが、心のよりどころがなく、つらい」「母をどう落ち着かせたらいいか分からない」といった切羽詰まった問い合わせもある。相談員は「私もそうでしたよ」と、じっくり話を聞くという。
相談員は「誰にも相談できない人が多い。話すだけで胸のつかえがとれる。私たちは専門家ではないけれど、一緒に考えたい」と話している。
無料。火曜と金曜の週二回あり、受け付けは午前十時-午後四時。電話口で「認知症相談を」と伝える。フリーダイヤルTEL0120・01・7830
神戸新聞タグ: 認知症の人と家族の会
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