室蘭市が認知症高齢者見守り事業の一環として、11月22日から市内4会場で開催した、初の一般市民向け「認知症サポーター養成講座」がこのほど終了した。受講した市民は総勢約380人に上り、認知症への関心の高さを見せた。
サポーター養成は厚生労働省が進める全国的なキャラバンキャンペーン。認知症について学んでもらい、地域住民をはじめ、商店や交通機関、銀行・郵便局、警察など従事者が、個々の生活の中で手助けするのが目的。全国キャラバンメイト協議会と自治体事務局が共同で取り組んでいる。
室蘭市は道内でもいち早く取り組み始め、要望のあった金融、学校、警察など各分野で講座を出前開催しているが、一般市民向けは今回が初めて。市内4会場で夜、午前と午後と時間帯を分けて実施し、参加者数は東町の保健センター68人、中島会館100人、母恋会館124人、本輪西会館84人と盛況、計376人の市民サポーターが誕生した。
講座内容は標準教材を用い、認知症の症状やその支援、診断・治療、予防の考え方、接する心構えなどについて座学で理解を深める。時間は約1時間半。講師役となったキャラバンメイトには、生の声を語れる家族の会のメンバーもいた。
現在、受講者アンケート(無記名)を集計中の担当課によると、受講者の年齢は50―60歳代が中心で、男性の姿も目立った。参加動機は「知りたい」「家族(身内)にいるため」がほとんどで、自身の将来や認知症の症状をもつ家族とのかかわりを考えた切実さがうかがえる。
感想は「家族のサポートの必要性を感じた」「あわてることなく落ち着いて対応できそう」「心を通じさせた対応の大切さを知った」「恥ずかしいものを考えず明るく対応したい」と、学習が役立ったよう。認知症の高齢者を亡くした家族が「あの対応で良かったのかしら」「もっと理解して優しくしたかった」と振り返る声もあった。
担当課では「受講者数は予想以上だった。また、時間や会場の都合で遠くから足を運んだり、熱心にメモを取ったりうなずきながら聞いていた」と反響に驚いている。同事業は継続的に実施する。
室蘭民報タグ: 認知症サポーター
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