市立室蘭総合病院と日鋼記念病院で1日、道内でも珍しい市民による受診案内移動ボランティア活動が始まった。少々緊張気味ながらも笑顔を見せながらあいさつや声掛けする姿が、患者と家族の心を和らげていた。新日鉄病院は4日からスタートする。
院内ボランティアの登場は、年々増える高齢患者に対応する病院側人員配置の限界や、介護保険制度改正に伴い通院乗降介助を利用できなくなった人が新たに生まれたことなどが背景。
ボランティアは、手の力や歩行機能が衰えた高齢者を病院玄関から受診科まで、移動や案内、受診カード機操作などを手伝う。希望する病院で1日5人ほどのグループが月―土曜の希望する日、午前8時半から午後零時半まで活動する。
初日のこの日、市立室蘭総合病院では男女6人が、貸与された青いエプロンやジャンパー姿で活動を開始。市民周知がないため少々いぶかしがられながらも、玄関や再来受け付け機周辺で元気に「おはようございます」とあいさつ。車いすで来院する患者や院内の勝手が分からない患者に積極的に声を掛けていた。
このうち、松本勝美さん(73)は20余年来のボランティア活動歴の持ち主。「必要とされる活動にしたい。患者さんからも声を掛けてほしい」と張り切っていた。
本野邦夫さん(24)は介護福祉士の資格を持つ元施設勤務者。今は販売・接客業で深夜勤務にもかかわらず参加。母娘での参加もあるなど、志ある市民の活動が院内を家庭的な雰囲気にしていた。それぞれの病院では同ボランティアを随時募っている。
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