O157か入所者2人死亡 北海道の高齢者施設
わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。
2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。
わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。
人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。
そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。
介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。
今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。
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北海道様似町の特別養護老人ホーム様似ソビラ荘で、入所者と職員の計24人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、うち90代の女性2人が26日、死亡した。
北海道保健福祉部によると、同日現在14人が入院中で、症状を訴えた人のうち死亡者以外の5人から病原性大腸菌O157が検出された。
道はO157の集団感染とみて、死亡した2人についての検査を急ぐとともに、感染症と食中毒の両面から感染経路を調べている。
道の発表によると、死亡した2人のうち1人の死因は急性腸炎だった。入院中の14人はいずれも生命に別条はないという。
24人の内訳は入所者22人と職員2人で、今月21日から25日にかけて症状を訴えた。
共同通信