エンルムハイツ設立10周年、25日に記念イベント

2004年 04月 23日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭市祝津町3の特別養護老人ホームエンルムハイツ(増谷敏広施設長)は今年、開設10年を迎えた。「人と人とのふれあい、信頼関係の構築」を目指して気分も一新。25日に10周年を記念したイベントを開催し、ボランティア団体の活動に感謝する。


施設は平成6年に開園した。特別養護老人ホームの経営ほかデイサービス、ショートステイ、ホームヘルパーなどの福祉事業を展開。平成12年に介護保険法に基づく介護施設の指定を受けた。


現在の利用者は特養が50人、ショートステイが6人、デイサービスが1週間で延べ180人、ホームヘルパーが42世帯。今春の異動で着任した増谷施設長は4代目だ。


開園以来、多彩なイベントを繰り広げて利用者や家族、ボランティア団体と交流を深めている。特養では、毎日の夕食会はもちろん、運動会やクリスマス会、もちつきなど、デイサービスでは、ひな祭りやこどもの日、クリスマスなどに応じて趣向を凝らした催しを企画、開催している。


10周年の記念祭は25日、特養で実施する。祝いの席上、利用者に対し理髪サービスや清しき布の寄贈など、ボランティア活動に取り組んでいる、長寿社会文化協会室蘭会、ひまわりの会、蘭中地区子ども会、西村義夫さんの3団体1個人に感謝状を贈る。その後、歌謡ボランティアのすずらん会が歌謡ショーを披露し、利用者や家族らを楽しませる。


今春、着任した増谷施設長は「地域のニーズをくみ取って各団体と連携し、介護福祉サービスの向上に努めたい」と気持ちを引き締めている。


室蘭民報
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