市内初のグループホーム「アウル登別館」完成

2004年 03月 17日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

グッドライフ(宮崎直人代表取締役)が登別市若山町3に建設していたグループホーム「アウル登別館」がこのほど完成、4月1日に開設される。木をふんだんに取り入れたぬくもりのある造りで、市内では初の施設となる。


グループホームは、痴ほうの障害のある人に入浴や排せつなどの介護サービスを提供しながら、家庭的な環境の中で普通の生活、暮らしを営んでもらう共同生活施設。


アウル登別館は木造2階建て延べ697平方メートル。全室個室となっており、定員は18人。居室は7.87畳の広さを持ち、押し入れや温水暖房機、緊急呼び出し装置などを整備。ダイニングキッチン、リビング(居間)、浴室、エレベーターなどを備える。


さらに、木をふんだんに使い、建物の外観、内装とも木肌の優しい温かみのある色調を採用。パブリックスペースの所々に囲炉裏(いろり)風火鉢といったアンティークな調度品を配し、くつろげる癒やしの空間を演出している。


来月1日の開設に向け準備作業を進めており、今月28日が家族や市、社協など関係者に、29と30の両日は一般(午前10時から午後5時まで)向けに、それぞれ見学会を開く。


スタッフはホーム長はじめ総勢19人。近くにはショッピングセンターなどもあって利便性に富んでおり、総合施設長を務める宮崎代表取締役は「安心して地域の中で生活できるよう支援。期待に添える環境づくりをしていきたい」としている。問い合わせなどは同館(電話0143-88局3335番)へ。


室蘭民報
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