室蘭・みたらの杜総合在宅センター、ほぼ完成

2004年 02月 06日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

社会福祉法人・幸清会(本部・虻田町、大久保和幸理事長)が室蘭市絵鞆町2・22に建設している「みたらの杜総合在宅センター」がほぼ完成した。デイサービスセンター、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーションの3機能を併設、4月1日にオープンする。


昨年6月に市内入江町に開設、業務を続けている居宅介護支援事業所とヘルパーステーションを同センターに移設、デイサービスセンターが新規開設されることになる。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積933平方メートル。絵鞆の高台に立ち、室蘭港や外港が眺望できる。


1階は食堂・機能訓練室、浴室、静養室、相談コーナー、休憩室、事務室、厨房など、2階は食堂・機能訓練室(2室)、会議室、事務室など。浴室は3つあり、男女別の一般浴室と車イスに乗った状態で入浴できる特殊浴室を備える。


1階の機能訓練室には座りながら利用できる自転車マシン、肩関節の可動域を広げる滑車訓練機、歩行訓練用の平行棒、筋力トレーニング用のウエートなど。


要介護認定者を対象にしたデイサービスセンターは、利用者1人ひとりの訓練計画をもとに少人数ごと対応の「ユニットケア」が特徴。一般と痴ほう者の諸活動を分けて実施する。食事は複数のメニューを用意し、選択してもらう。利用者は車で送迎する。


スタッフは、デイサービスセンターが介護や看護職員、機能訓練指導員、相談指導員、事務員ら12人程度、居宅介護支援事業所がケアマネジャー7人程度、ヘルパーステーションが常勤ヘルパー3人と登録ヘルパー5人程度。


3月18日に同センターで落成記念式典を開催する。その後1週間程度、1般見学会を実施する予定だ。問い合わせは同センター開設準備室(電話0143・25局4120番)へ。


室蘭民報
現在位置 : Home » 北海道の介護ニュース / 2004年02月 > 記事詳細