室蘭上田病院グループホーム「ゆうゆう」完成

2003年 12月 05日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

痴ほうのお年寄りを入居対象にしたグループホーム(共同生活介護施設)「ゆうゆう」=室蘭市日の出町2-2=の竣工(しゅんこう)落成式が4日行われ、建設した医療法人社団・上田病院(上田哲史理事長・院長)や工事関係者、地域住民らが同施設の完成を祝った。5日に一般公開、10日から入居を開始する。


落成式には上田理事長ら20人余が参列、神事で出席者が玉ぐしをささげた。施設は鉄骨造り2階建て、延べ床面積955平方メートル。9人を1ユニットとした居住空間が3つあるグループホームは西胆振では初めて。


各ユニットに8畳の個室のほか、ちゅう房や居間、風呂、洗面所、トイレなどが備わっている。スタッフはケアマネジャーや介護士、管理者など24人。


上田理事長は「家庭的な環境の中で介護職員の支援により共同生活する生活リハビリ型ケアを目指します」と語っている。入居などに関する問い合わせは「ゆうゆう」(電話0143-41局5100番)へ。


室蘭民報
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