温泉施設ができる!登別の緑風園に

2003年 07月 16日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

社会福祉法人・登別千寿会(千葉壽良理事長)は、運営する特別養護老人ホーム「緑風園」(登別市中登別町253)に温泉棟を増築する。ボーリングの結果、温泉が出ることが分かったためで、施設は12月に完成の運び。


緑風園は昭和58年4月にオープン。関連する三愛病院、グリーンコート三愛には既に温泉が引かれている。常陸宮華子さまが同園を訪れた際「温泉施設」の話も出ており、長年の懸案事項だった。


このため、敷地内で今年2月からボーリング工事に着手。6月になって温泉が出ることが判明した。泉質は低張性弱アルカリ性温泉で、温度は約41度とやや低いが毎分266リットルと十分な量を確保することができることが分かった。


これを受けデイサービースセンターに隣接する形で温泉棟を増築することを決めた。建物は鉄筋コンクリートタイル張り平屋建て約105平方メートル。天井が高く、明るい造りとしている。8月初めに着工、12月中旬の完成を目指し、「長壽の湯」と命名する。


主にデイサービスで訪れる患者が対象だが、特養入所者にも利用してもらう考え。「長壽の湯」は10人ほどが入れる規模で、車いすのままでも入れるよう、専用の車いす入浴装置を導入する。


千葉理事長は「温泉は血行を良くし、体の保温、自律神経の安定にも効果がある」といい、利用者に喜ばれる施設としたい考えだ。


室蘭民報
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