要介護認定者が増加、室蘭市の14年度報告

2003年 06月 15日 (日) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭市の平成14年度介護保険事業報告の概要がまとまった。要介護認定者数は3408人で、前年度比12.3%増加した。サービス受給者数は、施設介護に比べ、居宅介護の伸び率が上回っている。


平成14年度の要介護認定者数は、前年度比で373人増加した。介護度別の認定者数は、要支援431人、要介護度1が1449人、要介護度2が575人、要介護度3が330人、要介護度4が263人、要介護度5が360人。


65歳以上の第一号被保険者数に対する要介護認定者の割合を示した出現率は14.1%。前年度の13%から1.1ポイント上昇した。


サービス受給者数は、居宅介護の年間累計が2万933人で、前年度比25.5%増加。施設介護は9769人で、同比3.5%増加した。施設介護に比べ、居宅介護の受給者数が大幅に伸びている。


「施設介護は受け皿が決まっているため、居宅介護が伸びていく流れになっている」と、市介護保険課。


市の介護保険事業計画では、施設サービスの基盤整備について、目標量の確保に「西胆振圏域に新たな介護老人福祉施設整備が必要になることから、道の計画への反映と圏域市町村との連携・調整を図って環境を整える」とされている。


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