社会福祉法人幸清会が創立30周年、28日に記念式典と祝賀会を開く

2003年 04月 22日 (火) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

社会福祉法人幸清会(本部虻田町清水、大久保和幸理事長)が創立30周年を迎えた。28日午前11時から虻田町洞爺湖温泉町の洞爺パークホテル天翔で記念式典・祝賀会を開く。記念事業として今秋、室蘭市絵鞆町に総合在宅センター「みたらの杜」を開設する。同法人が室蘭市内で福祉施設を経営するのは初めて。


幸清会は昭和48年4月28日、全国411番目の社会福祉法人として認可を受けた。同年11月、虻田町入江に養護老人ホーム・幸生園を開設し、胆振管内で最初の民間による老人ホーム経営を始めた。


高齢化社会の到来を踏まえ、「穏やかで、楽しい、尊厳ある生活を保障する」などの基本理念、「高齢者にとって望ましい適切なケア環境を整える」などのケア理念を掲げ、地域福祉の充実に力を入れてきた。


その中で、胆振西部各地に福祉施設を開設。62年に認可を受けた社会福祉法人大滝福祉会(大久保和幸理事長)と合わせ、現在は伊達、虻田、豊浦、大滝四市町村で12施設を経営し、きめ細かな介護、福祉サービスを提供している。関連法人に医療法人讓仁会があり、伊達、虻田、大滝3市町村で5医療機関を運営している。


30周年を記念して室蘭市絵鞆町2・22に開設する総合在宅センター「みたらの杜」は、鉄筋コンクリート1部2階建て延べ800平方メートル。今年秋から運営を始め、居宅介護支援、デイサービス、訪問介護などのサービスを提供する。


28日の記念式典には約500人が出席。大久保理事長のあいさつ、来賓祝辞、功労者表彰などを行う。


室蘭民報
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