日本工学院北海道専門学校でホームヘルパー2級養成研修がスタート

2003年 03月 05日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

日本工学院北海道専門学校(中川明弘校長)のしん灸(きゅう)、柔道整復の両科が平成15年度から、ホームヘルパー2級養成研修を開始する。両科2年生以上の希望者が対象で、1年間の授業を終えると資格が認定される。植田政博教育部主任は「介護体験などを通して医療の心を学んでほしい」と語っている。


昨年4月に新設した両科の学生に、医療技術に加えて人に対する思いやりや優しさなどを持ってもらうことが目的。3日付で北海道知事名の養成校認可を受けた。


今年5月から来年3月まで143時間のカリキュラムを設定。登別、室蘭両市の老人福祉施設などから招いた講師約20人による講義、介護体験、施設訪問などを予定している。老人介護に限らず知的・肢体障害児との触れ合いなど、福祉全般について学ぶのが大きな特徴。定員は40人。


植田主任は「単なる資格取得が目的の研修ではありません。学生たちには、患者の心を癒やす針師、きゅう師、柔道整復師を目指して、知識だけでなく、優しさや思いやり、笑顔といった医療の原点を養ってもらいたい」と「心の教育」を強調する。


両科ではまた、学生の希望が強いスポーツトレーナー養成講習も15年度から開始する。計10週間の講義を受けた後、グループ校の日本工学院八王子校(東京都)の健康スポーツ科学科に編入し、日本体育協会公認の資格取得を目指す。


室蘭民報
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