登別市内で初めて建設されるケアハウスの工事が着々と進む

2002年 11月 21日 (木) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

登別市富岸町1に市内で初めて建設される、デイサービス併設のケアハウス「アンデルセンの丘」の工事が着々と進んでいる。入居募集も既に始まっており、来春のオープンに向けツチ音が高まっている。


ケアハウスは身体機能が低下、1人で生活するには不安がある、家族と同居することが困難―といった高齢者(60歳以上で、夫婦の場合は一方が60歳以下でも可能)向けのケア付き集合住宅。設置者は社会福祉法人「彩咲会(さいしょうかい)」(石井俊隆理事長)で、市内では初の施設となる。


建物は鉄筋コンクリート5階建て、延べ3108平方メートル。1階が食堂、調理室、事務室、デイサービス用の機能訓練室、浴室、2階が会議・ボランティア室、居室、3階がケアハウス用の浴室、集会・娯楽室、居室、4、5階が居室で、各階に談話コーナーを設置。居室にはミニキッチン、電磁調理器、非常用通報装置なども備えている。


一次医療機関など協力病院との連携や、自主的なサークル活動、諸行事の参加なども支援していく。入居後、身体機能が低下した場合、併設のデイサービスが利用できるのも特徴。


ケアハウスは個室42室、夫婦用4室の合わせて定員は50人。併設のデイサービスは収容能力が1日30人。海の見える丘陵、緑と共存、近くには大型店などの商業施設もある「都市型」の施設となる。


建物は12月初めごろ完成、その後内装工事に入り、来年4月にオープン予定。入居の募集も始まっており、問い合わせは開設準備室(電話44局9755番)へ。


室蘭民報
現在位置 : Home » 北海道の介護ニュース / 2002年11月 > 記事詳細