「痛くないですか」 室大谷高生がお年寄りの介護実習

2002年 11月 20日 (水) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭大谷高校(金澤孝祐校長)のクリエイティブコースで福祉専攻の生徒が19日、室蘭市知利別町の新日鉄室蘭総合病院介護老人保健施設「憩」を訪問し、利用者との交流や介護補助などの実習を体験した。


昨年から同校は道からホームヘルパー養成所として指定され、同コース福祉専攻では介護福祉士などの資格を持つ講師を招いた座学や福祉施設での実習を実施、ヘルパーの資格取得を目指している。昨年は6人の生徒が同3級を取得した。この日は同級を目指す1年生17人が参加した。


青い介護服をまとい実習開始。ひげそりでは、電気カミソリを使い「痛くないですか」と声を掛けながら利用者の顔をきれいに。風呂から上がった利用者の頭髪をドライヤーで乾かすなどした。


一戸千美さんは「お年寄りとの会話がとっても楽しいです」と印象を話していた。実習は21日も行われる。


室蘭民報
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