室蘭:太平洋病院通所リハビリ「コラソン」が運用開始

2002年 11月 07日 (木) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

室蘭市白鳥台の太平洋病院(佐々木裕一院長)新館内に設けられた通所リハビリテーション「コラソン」(ポルトガル語で心という意味)の運用が6日から始まり、利用者が早速体操などで汗を流していた。


通所リハビリは、新館1階のリハビリテーションセンター(山田晃所長)内に設置。歩行練習などで個別の機能回復を促すトレーニング、レクリエーションや趣味活動、対人交流などを実施し、痴ほうや脳血管障害などによる運動機能の改善、在宅生活能力の維持向上を図る。現在59人が登録しており、週1―3回のペースでリハビリに取り組む。


この日は、白鳥台を中心に陣屋町や高砂町のほか伊達市などから、12人が車いす対応の車両4台の送迎を受けて来所。作業療法士と一緒に歌を歌いながらの体操に「普段この時間は寝ているのでこんなに体を動かさない」「いい運動になり汗をかいた」などと笑顔を見せていた。さらに、職員との会話や入浴、ちらしずしの昼食などを楽しみ、交流を深めながら1日を過ごしていた。


同センターでは「これから退院者が増えるにつれて、利用者も増えるのでは」と話している。利用は月―金曜(祝日を除く)までの午前9時半から午後3時45分まで。問い合わせは、電話0143・59局2211番へ。


室蘭民報
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