ふれあい福祉センター完成、15日から業務開始へ

2002年 10月 11日 (金) | Category : 北海道の介護ニュース

わが国の高齢者介護は、1963年に老人福祉法が制定された以降、70年代の老人医療費の無料化、80年代の老人保健法の制定、90年代の福祉8法の改正・ゴールドプランの制定など、人口の急速な高齢化が進む中で、時代の要請に応えながら発展してきた。

2000年4月から実施された介護保険制度は、措置から契約への移行、選択と権利の保障、保健・医療・福祉サービスの一体的提供など、わが国の高齢者介護の歴史においても時代を画す改革であり、介護保険制度の導入によって高齢者介護のあり方は大きく変容しつつある。

わが国の平均寿命は世界でも最高水準となった。高齢期は今や誰もが迎えると言ってよい時代となっており、また、高齢者となってからの人生も長い。その長い高齢期をどのように過ごすのかは、個人にとっても社会にとっても極めて大きな課題となっている。

人生の最期まで、個人として尊重され、その人らしく暮らしていくことは誰もが望むものである。このことは、介護が必要となった場合でも同じである。

そうした思いに応えるためには、自分の人生を自分で決め、また、周囲からも個人として尊重される社会、すなわち、尊厳を保持して生活を送ることができる社会を構築していくことが必要である。また、高齢者介護においても、日常生活における身体的な自立の支援だけではなく、精神的な自立を維持し、高齢者自身が尊厳を保つことができるようなサービスが提供される必要がある。

介護保険は、高齢者が介護を必要とすることとなっても、自分の持てる力を活用して自立して生活することを支援する「自立支援」を目指すものであるが、その根底にあるのは「尊厳の保持」である。

今、私たちの直面する高齢者介護の課題をとりあげたい。

伊達市社会福祉協議会(下田良夫会長)などが入居する「ふれあい福祉センター」が完成した。バリアフリーの施設で、福祉やボランティアの活動拠点としても利用する。12日から3日間で引っ越し作業を終わらせ、15日に開設、業務を開始する。


住所は伊達市松ケ枝町59・4。施設規模は鉄骨平屋950平方メートル。事務室116平方メートル、講堂202平方メートル、研修室79平方メートル、会議室47平方メートルなどを配置した。30台分の駐車場も完備した。


市社協のほか、市ボランティアセンター(下田良夫会長)、市共同募金会(及川洋一会長)、伊達身体障がい者福祉協会(石川鐵雄会長)、市老人クラブ連合会(矢野吉会長)の各事務局が入居する。市ボランティア連絡会に所属する28団体の活動拠点にもなる。


市社協には常勤職員8人、ホームヘルパー5人、ボランティアコーディネーター一人が在籍しているが、移転に伴うスタッフの増減はない。電話番号22局4124番、22局4192番も変わらない。


市社協は鹿島町の市役所分庁舎に入居しているが、事務スペースが手狭で、しかも部屋が分散しているため、業務に支障を来すとして、松ケ枝町にあった縫製会社の旧社屋を取得。鉄骨平屋1703平方メートルのうち、東側の950平方メートルを改修し、バリアフリーの福祉センターに仕上げた。


15日から業務を開始し、26日午前11時から開設記念式典・祝賀会を開催する。


建物の残り部分は、障害者のための通所授産施設として活用してもらうため、社会福祉法人・伊達コスモス21(栗本茂生理事長)に無償譲渡する。改修工事は来年夏を予定している。


室蘭民報
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